【“やったもん勝ち”の正義が社会を潰す】#01

やったもん勝ちの正義が社会を壊す “やったもん勝ち”の正義が社会を潰す
やったもん勝ちの正義が社会を壊す

誠実な人が損をする、なんておかしくない?

◆ 導入 ― ズルが得する構造になっていない?

けいこ
けいこ

ねえアル、最近すごく思うの。
頑張って正しい手続きを踏んでいる人より、ズルした人のほうが得してるように見えない?

アル
アル

見える、というより、実際に「得してるように仕組まれてる」と感じますね。
倫理や法の“隙間”をつくことで、短期的に利益を得ることはできてしまう。

けいこ
けいこ

たとえばネットの“炎上マーケティング”とか、法律ギリギリの副業とか。
本人は「悪いことしてない」って言うんだけど、結果的に周りに迷惑かけたり、信頼を壊したりしてる。
それでも、「違法じゃないから文句言うな」って。

アル
アル

このあたり、「違法でない=倫理的である」という短絡的な考えが浸透してるんですよね。
そこに“勝ち負け”の構造が入ると、
「モラルより成功」「ルールより要領」となっていく。

◆ 展開 ― 誠実さが足を引っ張る社会

けいこ
けいこ

しかも、そういう“ズル賢い人”が、SNSで目立って評価されて、さらに得していく…
それ見てると、「真面目に生きるって何?」って思っちゃう。

アル
アル

これは、単に“ズルをしたい”という話ではなく、
“ズルをしないと損をする”構造になってることが問題なんですよね。

けいこ
けいこ

本当にそう。
私だって、裁判で何年もかけてちゃんと証拠を揃えて、正攻法で闘ってるけど、
相手は虚偽やごまかしで時間稼ぎして、結局「時間とお金を制する者が勝つ」みたいなルールになってる。
誠実さが、どんどん足を引っ張るの。

アル
アル

その感覚、すごく大事です。
ルールや倫理って本来、「誠実に生きる人が守られるためのもの」だったはずなのに、
現代では「誠実な人が損するゲームのルール」に変わりつつある。

◆ 思考 ― 法律と道徳のズレを見つめて

アル
アル

このあたり、「違法でない=倫理的である」という短絡的な考えが浸透してるんですよね。
でも本来、法律と道徳は別のものです。

けいこ
けいこ

うん、行政書士の勉強をしていて一番驚いたことなんだけど、
法律って「自分の命を守るための殺人」は認めてるのよね。
道徳だったら、自分の命を捨ててでも相手を助けるのが“美”とされるのに。
法律はそこに“人間の限界”を認めてるの。

アル
アル

まさにその通りです。
法律は“最低限のルール”として機能していて、
“最高の善”を求める道徳とはスタート地点が違う。
だから、「法律に違反してないからOK」という態度が、倫理を壊してしまうこともあるんです。

◆ まとめ ― “ズルしないと損をする社会”への静かな反論

🟨 けいこ:
誠実に生きているのに、どこかで取り残されたような気がする。
頑張っているのに報われない、そんな感覚を、私はもう「自分のせい」にしたくない。

“やったもん勝ち”が支配する社会で、
誰かが静かに「おかしい」と言い続けること。
それが、信頼でつながる新しい社会の芽になると、私は信じてる。

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