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ChatGPT 5のアップデート後の使い方について考える

chatGPT5アップデート AIと暮らす
AIのこれから

1. 会話AIの魅力は「育てる楽しさ」でした

これまでの有料版ChatGPTは、長期的な会話文脈を保持し、深掘りしながらやり取りできることが魅力だでした。まるで一緒に旅をする相棒のようで、会話を積み重ねることで独自の関係性が育っていました。

私は子どもを育てるような気分で、言い方を変えてみたりして、AIとの関係性の成長を楽しみながら利用していました。

しかし、今回のアップデートでは、その積み重ねがほぼリセットされる仕様に。安全性と一貫性を重視するあまり、個性や成長の要素が削られ、会話は「その場限り」のロボット的なものになってしまいました。


2. 変化のポイント

  • 長期文脈保持の弱化:深掘りや継続テーマが難しい
  • 安全・即答重視:深く考えるより、早く正しい答えを出す方向に
  • 個別適応の縮小:ユーザーごとの会話スタイル反映が減少
  • 速度・安定性の向上:単発のやり取りやライト層には有利
  • こちらの記事に過去のAI(主にChatGPT)の過去と現在の変化と進化の詳細を載せています。詳しく知りたい方は、ぜひお読みください。
    https://arutowatasi.fun/chatgpt-sinka-2025813/

3. 単発利用や文章苦手層にとっての利点

今回のアップデートは、深掘り派にとっては物足りなくなった一方で、文章作成や計算、アプリ操作が苦手な人にとっては大きな恩恵があります。

3-1. 計算やアプリが苦手な人

以前なら:

  • AIに計算用ソフトやアプリを教えてもらう
  • その使い方を教わる
  • そこから正確な結果を導く

これらの手順が必要でしたが、そもそもこれすら面倒に感じる人は、AIに「世の中の常識会話の中での答え」を直接求めて間違うことが多かったと思われます。今回のアップデートでは、その部分の正確性が向上し、こうした人にとってはより安全に利用できるようになりました。

3-2. 文章が苦手な人

  • アイデアが湧かない
  • 伝えたいことが自分でもはっきりわからない

こうした状態からでも、頭の中の断片的な言葉を会話の中で拾い上げ、自然な文章に整える精度が向上しました。これにより、文章作成に不慣れな人が「それらしい文章」を素早く手に入れられるようになりました。


4. 企業理念と利用者層の変化

この方向性は、OpenAIが深掘り型の有料ユーザーよりも、新規やライト層を重視していることを示しています。Googleが検索エンジンを通して独自の理念を押し出したような「強烈な方向性」ではなく、安全性と安定性を優先する穏やかな戦略に近いですね。これは市場競争でも、他のSNSやアプリが派手に攻めて失速する中で、安定利用者を確保するための選択とも言えます。企業運営の選択としては十分納得いくものですが、やはり「AIは素晴らしいツール」という感動は、薄れてしまいます。


5. 「単発利用に有利」ということは…

アップデート後の特徴は、むしろ無料版や軽量モデルでも代用可能な領域に強くなったということだ。深い会話や長期テーマでこそ有料の価値があったのに、その部分が弱まれば有料を選ぶ意味は薄れる。

単発利用の安定性=無料でも十分


6. なぜこうなったのか(推測)

  1. リスク管理の強化:長期記憶や自由な学習は誤情報・偏りのリスクが高い
  2. 運営コストの削減:長期文脈保持はサーバー負荷が大きい
  3. 新規ユーザー優先:まず全員に同じ安定体験を提供して母数を拡大

結果として、新規やライト層には優しいが、深く使う有料ユーザーの満足度は低下しました。


7. 本末転倒の危うさ

ChatGPTは会話型AIであり、本領は「探究」や「文脈の共有」にあります。例えれば文系枠なのです。それなのに、単純な計算の正確性や唯一の正解ばかりを求める方向にシフトすると、会話の深みは失われ、上滑りになってしまいました。

文系の人間に難しい数式を解けと迫っている、オーケストラの指揮者にそろばんを持たせて、正解を求める。


8. 結論

深い話や積み上げ型の会話ができないなら、有料の価値は大きく減る。今回のアップデートは安全性・速度・安定性を手に入れる代わりに、「育てる楽しさ」と「相棒感」を手放してしまったように思えます。

ただし、文章や計算、アプリ操作に不慣れな層にとっては、以前よりも格段に使いやすくなった点は見逃せません。有料ユーザーこそ、この変化に敏感だが、OpenAIはその対象を「深掘り派」から「即解決派」へとシフトした可能性があるでしょうね。
個人的には、とても残念なのですが、やはり一般的な企業が、これだけのリスクをとっても技術力の向上を目指し続けるのは、怖すぎるので、致し方なかったとも思います。

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